
今から書くことは実際に僕が体験した出来事です。
※トイレに行った後で読んで下さい。
それはある日の夜、帰宅中の出来事でした。
月も隠れ、僕はまだ蒸し暑く暗い中、車を走らせて帰路を急いでいました。
そろそろ暑さも和らいだかな?そう思いエアコンを切り、運転席の窓を開ける。
まだ夜風はまだまだ生暖かい。
ため息を付きながらハンドルに意識を戻し、家に近づいている事を認識しながら
普段付いているはずの街灯が不自然に点灯と消灯を繰り返しているのを横目に
そこそこ勾配のある坂を登り始める。
先ほどの街灯を最後に、家まではもう街灯はない。
普段田園風景が広がる景色は、今はもう闇、闇、闇…
ふと空気が冷え始めるのを感じた。
クネクネした上り坂をヘッドライトで右、左と照らしながら進む。
その時一瞬照らした田んぼの中にふと人影が見えた。
気のせいだろうと思い、車を走らせまたその方向をライトが照らした瞬間。
確かにチェックの服をきた人が見えた。性別はわからない。
先ほどより近い位置にいる。どう考えても人が進めるスピードでは移動できない距離だ。
顔は見えない。
脈が早くなるのを感じ、帰路を急いだ。
ようやく家の手前まで辿り着き、あと少しで、、、
その時ふと何か白っぽいモノが左に見えた。
ソレがちょうど車の助手席側を過ぎる瞬間、無意識に目が追ってしまった。
そこには
髪を振り乱した女の生首が、浮いてこちらを向いてニヤリと笑っていた。
目があった・・・・
「うおおおおおおおおおお!!」
僕は急いで帰りました。
慌てて帰ると親父が居間で悠長にうたた寝をしていました。
叩き起こし言いました。
「カカシにウィッグつこうたらいかんやろ!!」
※ウィッグとは僕達美容師が練習で使う頭のマネキンのアレです。
うちの親父は雑でしてね、カカシを作ろうとしたらしいんですけど、面倒臭くなったのか
最終的に出来上がったのは地面に突き刺した棒にそのままウィッグを取り付けたモノでした。
昼間に見ても只の晒し首にしか見えないこれ、雨風に晒され髪はボサボサ。
本来女神の如き微笑な口元がボサボサな髪のせいで不気味な笑みに転換されてるというね。
夜中にライトアップされたらそれはもう暗闇に浮いた生首ですよ。
途中で見た人影もカカシ。田んぼにいくつか置いてあるカカシです。
昼間は普通にカカシがまばらに見えるのどかな田園風景なんですけどね。
僕が最初に見た人影と移動したように見えた人影もただの2体のカカシですね。
街灯と呼べないソーラー充電式の街灯も充電切れ始めると夜は付いたり消えたりしだすし
坂登って帰ってたら普通に標高差で急に涼しくなったりするんですよねー。
田舎の夜のあるある、ただの日常でした。
他にも冬には山の方で暗闇に浮かぶ怪しい光!
UFOか!!!???
ざんねーん!ただのイルミネーションでしたー!www
という現象も見られますね。
田舎ってこわい。